2025年03月31日

「cocoon~ある夏の少女たちより~」2025

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〔2025年/日本/NHKエンタープライズ/ササユリ〕




シマいちばんの女学校に通う主人公・サンらは、
クラスメイトとともに学徒隊として戦地に赴く。
戦況の悪化とともに、ひとり、またひとりと
仲間を喪っていく中、
世界の凄惨さと自己の少女性との狭間でサンは……。





2009年~2010年にかけて発表された、
今日マチ子先生による漫画作品。
舞台化もされており、不勉強なアテクシが
存知あげなかっただけで有名な作品とのこと。

物語中ではどこ、ここと特定はされていないが、
沖縄のひめゆり部隊をモチーフとして、戦争に
追い詰められていく少女たちの姿を描く。

スタジオジブリっぽい絵柄の女の子たちが銃に
撃ち抜かれたり、爆撃を受けて体中から血…、
ではなく、花びらをまき散らしながら次々と
倒れていく・・・。

どうもジブリジブリしてると思ったら、
今回やはりスタジオジブリのプロデューサーさんが
製作に関わっておられる。どおりでジブってると思った。

今回は先行放送という事で、まだ詳細な情報は
あまり公にはなっていない。声優さんも2人しか
発表されていない。ネタバレ禁止!というところか。

直接的に描かれなくても、若者たちが有無を言わさず
命を奪われて行くシーンには言葉を失ってしまう。




■番組出演 満島ひかり、伊藤万理華さんほか。




評価 ★★★☆☆
posted on 2025年03月31日 at 12:00 | テレビアニメ令和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月30日

「鉄腕アトム 宇宙の勇者」1964

鉄腕アトム.jpg
〔1964年/日本/虫プロダクション/日活〕



世界歴2004年。
宇宙人に向けて通信メッセージを送るほどに科学を
発達させた地球では、その英知の結晶である高性能
ロボット・アトムが日夜活躍を続けていた。

ある日、科学省は、多数の部品ロボットが合体して
完成する“ロボット宇宙艇”を開発。
人工島司令官・ベガ大佐の妨害にあうものの、
アトムの活躍で事なきを得た。ところがその宇宙艇で
月へ向かったお茶の水博士が、謎の怪物に
さらわれてしまったのだった。




日本アニメの元祖ともいうべき「鉄腕アトム」を
AIを使ったレストア技術により全編カラー化し、
NHKがその資金力にモノをいわせて放送・・・は、
いいのだが、3月30日(日)の深夜にひっそり…とは、
どういうこった。もったいない。

1964年の初公開当時は当然のように白黒画面。
しかし、ごく一部のみパートカラーとして、
色をつけて製作。自宅に録画機器などなく、週に一度、
テレビでの放映が楽しみだった子どもたちにとって、
部分的とはいえ「色のついたアトム」が見られる…
というのは充分「事件」だったに違いない。

それを今回は科学のチカラを使って、全編カラーに。
おかげで中盤に、ヒゲオヤジ氏による
「白黒の映画で紫色かどうかわかるもんか!、
 天然色にしてみろってんだ!」という自虐的発言が
聞かれるのだが、カラー化してしまったらこのギャグも
意味不明なものになってしまったな・・・。

第1話のアトム誕生を含めて、子どもたちがもう一度
見たかった場面を満載した夢のある一作。

AIによるお手軽な色付けは、やはり少々甘く見える
部分もあったが、こうして大量に制作できるのであれば、
昭和のモノクロアニメをとりあえずのカラー化させるのも
悪くはないかも知れない。

色がないというだけで、食わず嫌いの層も確実にある。
そんな人々へのアピールにカラー化された「どろろ」
「宇宙エース」「鉄人28号」「エイトマン」などを
見てみたい。ただ、現在の規制に合わせたコンプライアンスに
配慮したソフトな表現に改変されるなら、ご勘弁。




■本編 出演 清水マリ、勝田久、水垣洋子、矢島正明、
熊倉一雄、田上和枝、北条ミチルさんほか。




評価 ★★★☆☆
posted on 2025年03月30日 at 12:00 | テレビアニメ昭和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月29日

「家政婦クロミは腐った家族を許さない」第12話 2025

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〔2025年/日本/テレパック〕



■第12話「狂い咲く理想の家族」

蒼太を殺害し、緋莉を追い出し「偽物の家族」を
排除した千翠。血に染まった灰原家に現れたのは
翠の元夫・一馬だった。

苦しみの元凶だった一馬と対峙し、恐怖で震える翠…。
絶望の底に沈んだ灰原家の前に姿を現したクロミは
翠に“ある言葉”を囁く。

覚悟を決めた翠が選ぶ最後の選択とは…?
クロミが求めた「理想の家族」の結末とは…!?




すばらしい。クロミが囁くだけで、
あれだけ会社命だった元ぬのじうらが、
一家心中にまで易々と至ってしまう。

言っておくが、クロミは一切手出ししていない。
無理に罪に問うならば自殺教唆か。

ノリカ手作りの毒入りミートボールを最後の晩餐に
長男坊もついに年貢の納め時。
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口から白い泡を吹いて昇天。

それを見届けたノリカも長男坊の皿から、
イシイのミートボールを手づかみで自分の口に・・・。
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なぜか、こちらは血を吐いてお陀仏。

無事生き残ったこの家の娘は、
クロミから代々伝わる秘密のペンダントを賜り、
無事、三代目襲名。
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スケバン刑事でいうところの浅香唯である。
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そしてまたクロミは新しい屋敷の門をくぐる。
自分にとっての「理想の家族」を追い求めて・・・。
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終盤は長男坊のクレイジーくんな演技に圧倒されて、
クロミの存在感が薄まったが、最後まで普通に楽しめた。
やはり初志貫徹。「腐った家族を許さない」のタイトル
通り、有言実行っぷりが心地よかった。

それにしても、この家族・・・。
こんな結末を迎えるほどヒドイ事したっけ?

特に父親なんて、女子大生と不倫してただけ。
それも妻公認で。

長男坊のイジメもクロミが仕掛けなければ、
そこまで追い込まれなかったような・・・。




■番組出演 関水渚、藤原紀香、高橋光臣、阿久津仁愛、
 大熊杏優、しゅはまはるみ、関哲汰、倉冨なおと、
 石川大樹、久保乃々花、井上想良、田村智浩、
 菊池ハル、辻皓平、中原みなみ、丸山智己、
 吉澤要人、福田温子、テイ龍進、八神慶仁郎、
 赤間麻里子、うらじぬの、大西礼芳、岡本望来、
 千賀由紀子、津村知与支、水野智則さんほか。




評価 ★★★★☆

■明日から移行が完了するまで、更新をおやすみします。
いつ終わるのん?
posted on 2025年03月29日 at 12:00 | Comment(2) | テレビドラマ令和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする