2025年04月02日

「しあわせは食べて寝て待て」第1話 2025

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〔2025年/日本/NHK〕




麦巻さとこ(38)は、治すのではなく、
「一生つきあう病気(膠(こう)原病)」を抱えてしまい、
バリバリと働いていた会社を退職する。

実家にも頼らず、週4日のパートでギリギリの生活を
続けている。日常生活は一応送れるものの、無理すると
すぐに体が悲鳴をあげる。前職で受けたストレスから、
いまだに人との距離に思い悩み、臆病になっている。

収入が減った彼女は、マンションの更新を機に、
新しい住まいを探す。ようやく見つけたのは、築45年、
家賃5万の団地。隣に住む大家の美山鈴(90)と、
居候しているという料理番・司から薬膳を取り入れた
生活を教わり、団地での暮らしを始める。

ゆううつなときには、ジャスミン茶。
気の巡りがよくなるように、陳皮(ミカンの皮)を
加えるのもよし。梅雨の時期は胃や消化器の働きを
補ってくれる、黄色い食材がおすすめ。

トウモロコシは、体内の水の巡りもよくしてくれる。
豆腐やとろろ、秋には白い食材を。
そして冬は、腎を養う黒い食材がよし。
他にも、鶏団子のスープ。ドライフルーツのあんず。
梅シロップ。お粥・・・。

季節の移ろいとともに、旬の食材をとりいれて、
自分の身体をいたわっていくことで、
さとこの心の傷も少しずつ癒え、パート先の人や
団地に暮らす人々、そして司とも少しずつ距離が
縮まっていき、たおやかな暮らしを手にし始める。





シェーングレン症候群か…はじめて聞いた病気である。
常に微熱とけだるさを感じ、頭痛を引き起こす。
現在、症状は落ち着いており、無理をしなければ
通常の生活は送れるという・・・。

しかし、周りから見れば、そのような病気を抱えてる
とは思わないから、いつも表情が暗く、つきあいの
悪いヤツ・・・という目で見られ、イジメの対象に。

当の本人でなければわからない事って多々あるなぁ。
中盤で勤務先の上司が皆にこの病気の事を話しても
いいか?と問うんだけど、さとこは戸惑いを隠せない。
とりあえずはまだ伏せておいてほしいと希望するが。

言ったところで同情されるのもイヤだし、
100%理解されることなんてない。また、皆の足を
引っ張るような形になるのもイヤだ。

そんな時に出会ったのが「薬膳」

体の不調を食べて治す。

実際、さとこが大根を食べて頭痛が治り、
あんずで咳が治まり、スープで風邪の諸症状が回復に。
自分で実感した訳だ。

もっと「薬膳」を知りたい。そう思うのも当然だろう。
一生治らない、うまくつきあっていく病気と診断されたが、
少しでも今の生活が改善されたら。

それに、その知識をたっぷり持ってそうな、
ちょっといい男が身近にいる。これは気になる。

という訳で、さとこはぶつかってみるのだが・・・。

「薬膳のこと、教えてほしいです」

すると男の態度は一変。

「そういう事でしたら、教えられないです」
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「病人には責任が持てないので・・・」

しあわせは食べて寝て待て1 - コピー (1).png
このイヤそうなツラ!!

「・・・ケッ・・・病人かよ…ハズレだな」

そんな感じ。

もっと言い方があるだろうし、こんなツラしなくて
いいだろう?初対面の時から、風邪気味で年寄りと
メシ食おうとすんなよ、非常識!と言い放つし、
頼みもしないのに持ってきたスープのポットは
よっぽど大事なのか、返せと念押しするし。

ロクでもねぇ、ヒトクセあるヤツだなぁ・・・と、
思わせておいて次回の予告では皆で、すき焼き
囲んでたぞ。

でも、まぁこのオトコ・・・真っ当ではないわな。
コンビニ店内で自分の店でもないのに、次々と
お客にオススメの品を売りつけたり・・・。

この団地とコンビニを舞台に人間関係に疲れてしまった
さとこを中心として、新しい物語がはじまろうとしている…。





■番組出演 桜井ユキ、宮沢氷魚、加賀まりこ、福士誠治、田畑智子、
中山雄斗、奥山葵、北乃きい、西山潤、土居志央梨、中山ひなの、
菅原永二、竹井亮介、矢野優花、久下恵、藤木洋子、加藤美智子、
宮崎結希乃、東條織江、佐藤拓実、忠美旬子、秋場千鶴子、朝加真由美さんほか。




評価 ★★★☆☆
posted on 2025年04月02日 at 12:00 | テレビドラマ令和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする