2024年12月29日

「Cloud クラウド」2024

cloud クラウド.jpg
〔2024年/日本/日活/ジャンゴフィルム〕




世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として
真面目に働く主人公・吉井。
彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒は
ネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い
“集団狂気”へとエスカレートしてゆく。

誹謗中傷、フェイクニュース・・・。
悪意のスパイラルによって拡がった憎悪は、
実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、
暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた
“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は…。





これだけ錚々たる面々が出演しているというのに、
皆さん、脚本を読んでから出演OKしたのだろうか。
まさか、誰かに弱みを握られてて・・・。

とにかく「転売屋」を「悪」と描くあまり、
誇張された描写がおかしい。

アイツ、ニセブランド品売ってますよ、なんて、
宅配業者が警察にタレこんだりするか?
顧客情報の守秘義務とかないんか?

また警察からそれを聞かされて、
「早く処分しなくちゃ・・・!」と、
ひとつ1万円で仕入れて、10万円で売ってた
バッグを1,980円に次々値下げしていく菅田将暉。

「転売屋」の風上にも置けない自殺行為。

そもそも「転売」ってそんなにいけないコトかい?

安く買って、高く売るって、商売の基本だろ?
株だってそう。安い時に買って、値上がれば手離す。
その差額が自分の利益となる。

スーパーだってそう。
メーカーから安く買って、利益を上乗せし、
消費者に販売する。転売行為ではないか。

スーパーのレジでいちいち、これいくらで仕入れた?
なに?100円!?、100円で仕入れた物をお前の店は、
198円で売りつけるのか!けしからん!原価で売れ!、
なんて言うかい?

メーカーから店舗に運ぶ配送会社に対して、
お前たちは品物を右から左に運ぶだけで儲ける
つもりか!けしからからん!
無料で運ぶべきだ!なんて言うかい?

じゃあ転売屋だけがなぜ叩かれる?

限定品を買い占めて高値で売りつけるから!
う~ん・・・なるほど、それは一理ある。
でも、その価格が気に入らないなら買わなければ
いいじゃないか?チケットもそう。

需要があるから供給がある。

結局のところ人が儲けるのが許せないだけだろう?

そもそも、転売で儲からない環境をメーカーが
作るべきなのだ。それをせずに煽るだけ煽って、
諸悪の根源は「転売屋」です!なんて、おかしいだろう?

個人的には転売屋は必要悪だと思っている。

アニメグッズなんかで多いのが、地域限定。
それも特に大都会、東京の〇〇ショップのみ販売!

それいっこ買うために、地方民は新幹線に乗って、
朝一番で並びに行かないといけないのかい?
そう考えると、多少の上乗せをしても、買いに行って
くれて、確実に手に入れて、自宅まで届けてくれる。

転売屋って、ボランティアな方々じゃないのかい?

手間代ぐらいくれてやれよ。

で、問題はそんな転売屋を生業とした男の災難、
なのだが・・・転売屋に設定する必要、あった?
田舎町に引っ越した若いカップルがなにやら、
事件に巻き込まれて・・・で成立しない?

近年の作品で流行ってるのかもしれないが、
登場人物を深く描かない、説明しない。

菅田将暉の会社の社長がいきなりライフル構えて、
殺しに来るんだもの。あぁ、オレがいきなり会社を
辞めたから怒ってんのか!と菅田将暉が思ったら、
違うんだって。

「キミは居留守を使ったろう?」

あったあった!いきなり名乗りもせずに、
チャイムを押す人影があったから使ったわ、居留守。
でも、他人の家に夜、電話もラインもせずに、
いきなりやって来て無言って、誰でもビビるわ!

でも、社長はそれが許せなかった。

なんでも妻と子どもも殺して追いかけてきた。
ニュースにもなってるらしい。

な、この辺でもうバトルロワイヤル化してるんだよ。
転売行為、全っ然関係ねぇ。

菅田将暉最大のピンチを救ったのは、
以前クビにしたアルバイトの青年。

彼はGPSや、銃器を駆使して菅田を見つけ出し、
それからはじまる銃撃戦!一体彼は何者なのか!?

駅で銃を持ってきた孤独のグルメとは、
どういう関係なのか?!
これらも一切説明はない。

そして、銃撃戦は菅田と若者が勝利。
彼らは夕陽に向かって車を飛ばし続ける・・・END。

なんじゃこりゃ!
そりゃあ今年9月に公開されたのが、もう無料で
見られるハズだよ!




■本編出演 菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、
 赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、
 森下能幸、千葉哲也、松重豊、荒川良々、窪田正孝さんほか。




評価 ★☆☆☆☆
posted on 2024年12月29日 at 12:00 | Comment(0) | 映画・邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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