2025年01月04日

「茶飲友達」2023

茶飲友達.jpg
〔2023年/日本/ENBUゼミナール〕




妻に先立たれ孤独に暮らす男、時岡茂雄が
ある日ふと目にしたのは、新聞の三行広告に
小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字。

その正体は、高齢者専門の売春クラブ
「茶飲友達(ティー・フレンド)」だった。

運営するのは、代表の佐々木マナとごく普通の
若者たち。彼らは65歳以上の「ティー・ガールズ」と
名付けられたコールガールたちに仕事を斡旋し、
ホテルへの送迎と集金を繰り返すビジネスを
行なっていた。マナはともに働くティー・ガールズや
若者たちを “ファミリー”と呼び、それぞれ孤独や
寂しさを抱えて生きる彼らにとって大事な存在と
なっていた。

ある日、一本の電話が鳴る。それは高齢者施設に
住む老人から「茶飲友達が欲しい」という
救いを求める連絡であった。




キッツイわぁ・・・。
高齢者専門の売春クラブ「ティー・フレンド」

若者が仲間内で起業。これって「人助けじゃね?」
淋しい人の孤独を埋めてやんだよ!
ただし、お金と引き換えに。

淋しい高齢者の人助け・・・を言い訳、隠れ蓑にし
商売は順調、ついに会員は1,000人を突破!
よし!次は新しいビジネスモデルだ!
介護施設に入居している孤独な高齢者の心のスキマを
埋めてやろう!…そんな中、事件が起こる。

ラブホテルで事を終えた後のお客男性が、ブッ倒れてる。
ティーガールはベックリして、救護せずにその場を逃走。
不審死という事で事件化。ついにはこの売春クラブにも
摘発のメスが入り、そこから一気に崩壊!!

捕まった代表の女が取調室で、くってかかる。
「正しいことだけが幸せじゃないでしょ?」と。

「寂しかったのはあなたのほうでしょ?
 あなたは人の気持ちをもて遊んでる」取調官が瞬殺。

「バカじゃないの」と一蹴されてしまうのである。

「自分の淋しさを他人の孤独で埋めるんじゃないよ」

本作で刺さったのはこの場面、セリフだけ。

2時間以上の尺がありながら、主人公以外の
キャラクターの扱いが雑。
シングルマザーの女なんか散々世話になっておいて、
警察沙汰になった途端、事務所の金ありったけ
掴んで大脱走!コイツのひとり勝ち。これはちょっと。

「高齢者の性」という一種のタブーに切り込んでは
いるけれど、これって五体満足であって、まだ性欲があり、
さらには金銭的な余裕。どれかひとつでも欠けてしまうと
同じ土俵にさえ、上がらせてもらえないんだわな。

ここで描かれる「淋しい性」は男たちばかり。
集まっている女のほうはギャンブル狂いだったり、
生活に困窮していたりと、自業自得な金欲の亡者
たちばかり。・・・やはり女は強い。




■本編出演 岡本玲、磯西真喜、瀧マキ、岬ミレホ、
 池波玄八、長島悠子、百元夏繪、クイン加藤、
 海江田眞弓、海沼未羽、中山求一郎、アサヌマ理紗、
 鈴木武、佐野弘樹、光永聖、中村莉久、牧亮佑、
 渡辺哲、楠部知子、名越志保、重岡サトル、池浪玄八、
 五頭岳夫、山下ケイジ、吉田茂樹、荻野祐輔、
 大河内健太郎、横山美智代、山形美智子、吉澤憲、
 福田温子、伊藤慶徳、大森勇一、谷川美枝、石川佳代、
 大根田良樹、伊藤祐輝、高橋清、峰秀一さんほか。




評価 ★★☆☆☆
posted on 2025年01月04日 at 12:00 | Comment(0) | 映画・邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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