2025年01月01日

「アナログ」2023

アナログ.jpeg
〔2023年/日本/アスミック・エース、AOI Pro.〕



手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。
携帯を持たない謎めいた女性、みゆき。

喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに
「毎週木曜日に、同じ場所で会う」と約束する。

二人は、かけがえのない時間を積み重ね、
想いが募った悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、
プロポーズすることを決意。

しかし約束の日に、彼女は現れなかった。

その翌週も、翌月も……。

なぜ、みゆきは突然姿を消したのか。
彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。




原作、ビートたけしとのこと。
「北野武」ではなく「ビートたけし」である。

という訳で本作にはヤクザが出てきて、
いきなり銃をブッ放したり、殺し合いをはじめたり
はしない。基本出て来るのは「いいひと」

物語全体としては昭和の男が女性に追い求める
理想形が描かれている。

ミステリアスな美しい女に魅かれる男。
男による損得抜きの献身。
そして、それが開花する・・・。

主演2人の演技がよくて最後まで見てしまったが、
現実問題として、家族になる直前だったとはいえ、
家族ではない者にここまで立ち入らせることが出来るか、
また立ち入る事が出来るのだろうか。

いつ終わりがあるとも知れぬ介護、
途中でやーめた!と投げ出せない覚悟が
どれだけの人間にあるのだろうか。
実の家族であっても介護疲れの果てに悲劇が
待ち受けているというのに。

もし、あの時悲劇が起こらなければ・・・とは
思うが、平穏に続いていても、この女性には
ヒト癖、フタ癖ありすぎ。

今の時代に携帯=スマホを持たない。
それだけならまだしも、連絡先を教えない。

会うのは毎週木曜日のこの時間帯あたり、
喫茶ピアノのあのテーブルで・・・。これだけ。

コンサートに誘えば、感情がたかぶって、
途中で泣きながら退場しちゃう・・・。

こりゃあ長い付き合いは出来んぜ、正直。
いくら理由があるとは言え。
その理由も後付けのこじつけっぽいし。

桐谷健太、浜野謙太さんによる主人公の友人役が
よかった。友達のために泣いてやれるヤツって、
なんていいヤツなんだ。





■本編出演 二宮和也、波瑠、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎、
 坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美、鈴木浩介、
 板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキーさんほか。




評価 ★★★☆☆

★本日nice!欄、一家団欒お休みいたします★
posted on 2025年01月01日 at 12:00 | Comment(2) | 映画・邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一家団欒がお休みとは…とても気がかりです(*´Д`)
Posted by さくら君 at 2025年01月02日 10:05
さくら君さま、
いつもありがとうございます!

団欒どころかモチすら買ってませんよ!
12月から1月に日付が変わっただけですよ。

本年も変わらずよろしくお願いします、
3月にはさくら君さまとまたシーサーで
お会いしたいわサー。
Posted by 裏・市長 at 2025年01月02日 16:53
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