
〔2015年/日本/DLE〕
ある日バカボン一家の元に、不審な男達が
次々と現れる。その正体は、暗黒組織・インテリペリ。
彼らは総帥・ダンテが開発した装置「オメガ」を
起動させるための合言葉である
「バカボンのパパの本名」を知りたがっており、
あらゆる方法でパパに近づくが、パパに翻弄される
ばかりで一向に本名を聞き出せない。
そこでダンテは、息子のバカボンからパパの本名を
聞き出すため「フランダースの犬」の主人公、
ネロとパトラッシュを地獄から召喚する。
「フランダースの犬」のラストで天に召されたはずの
ネロとパトラッシュは、天使の手を振りほどき、
悪の手先となって現代によみがえったのだ!
久々に「フランダースの犬」の再放送を見て、
子どもの時分に見た時とは印象が変わってしまった。
昔はネロ目線で見られたものが、今は親、祖父目線で
見てしまう。するとどうだろう。
ネロの周りの大人たちの行動、言動にばかり
目がいってしまう。
アロアの父親、コゼツの旦那はなぜここまで理由もなく、
ネロを毛嫌いするのか。顔を見る度に憎たらしいイヤミの
ひとつも言わないと気が済まないほどゆがんでいる。
子どもに対して・・・。
と思っていたら、原作でのネロの年齢設定が15歳。
それを日本でアニメ化する際に、メイン視聴者の年齢に
合わせて引き下げてしまった。
原作のコゼツは自分の娘にネロが手を出して、間違いが
起きないかと心配でたまらない日々を送っていたのだ。
そんな裏事情を知ると、コゼツの異常なまでの憎悪も
親目線でなんとなくわからないでもない。
テレビではわずか10歳の子どもに対して、執拗に手下
とともにイジメを行うからどうにも不自然なのだ。
結局、テレビシリーズでは村人たちによる、同調圧力の
末に、放火魔の汚名を着せられたまま飼い犬とともに
淋しく息絶えていく・・・。
そんなネロとパトラッスの後日談である。
ちゃんと製作元の許可を得て、同じキャラクターを
使用。一方の「天才バカボン」も権利を獲得した
「ホンモノ」なのである。
ただ、鑑賞前に一抹の不安もあった。
ネロの声をあてるのが冬ドラマ「財閥復讐」において、
その憎々しい演技力で、私の嫌う女優ナンバーワンの
座に輝いた瀧本美織さんだというのだ。・・・うわぁ…。
公式のキャラクターを使って、「地獄から召喚」
とか「悪魔化させて街を破壊」とかはやめてほしい。
それでも原作に敬意をもった作りなら、まだ見られた
ものを「まんま鷹の爪」で全編押し切ってしもうた。
こういうのは自分たちの持ちキャラである、
「秘密結社鷹の爪」だけで留めておくべきである。
もしくはまったく別のキャラクターでやってほしい。
それならまだ割り切って楽しめたものを。
「あくまのプーさん」とか、いくら著作権が切れた
からと言って、子どもたちのアイドルを大人が
おもしろがって闇堕ちさせるんじゃないよ。
■本編出演 FROGMAN、瀧本美織、濱田岳、犬山イヌコ、
岩田光央、金田朋子、上野アサ、澪乃せいら、桃、出雲阿国、
鈴木あきえ、木原浩勝、沼田健、安藤公一、坂本頼光、
バイク川崎バイク、上島竜兵、秋本帆華、村井國夫さんほか。
評価 ★☆☆☆☆





