2025年12月28日

「エイトマン」第56話 1964

エイトマン.png
〔1963~1964年/日本/TCJ〕




■第56話「超人類ミュータント(後編)」

人類征服を目論む天才少年3人組
「超人類ミュータント」が世界を核の恐怖に陥れる!

エイトマンは、宿敵デーモン博士と共闘を選び、
超高速振動装置でパワーアップ。
核燃料を奪われたアマルコ共和国は、超人類の
鉄壁ドーム要塞に総攻撃をかけるが、バリアと
重力制御装置で全滅寸前の危機に。

ついにエイトマンまでが宇宙へと
吹き飛ばされてしまった・・・!




・・・困った。
季節の変わり目は毎回困ってしまう。
連続ドラマが次々と最終回を迎え、
年末年始は特に特別番組が続くため、次クールの
ドラマがはじまるまで、ブランクが。

つまりはこのブログも「ネタ切れ」と
いうことである。

しかし世の中うまくしたもので、年末編成で、
往年の名作アニメ「エイトマン」の一挙配信、
しかも無料などがはじまっている。
渡りに船でこの機会に見てみよう。

1963年制作ということに驚かされる。
62年前だよ!そんな時代に一枚一枚、
絵を描いて、色を塗って撮影してこの作品が
完成している。

令和なんてAIの技術が進み、自宅でアニメの
1本や2本なら片手間で作れてしまう時代に
なってしまった。

しかし、日本のアニメの歴史、積み重ねの上に
現代の技術が成り立っているのだ。
1963年当時の人々は前例のない中で毎回、
新しいモノを創りあげて放送していたのだ。

子どもの姿をした「超人類」が人類を滅ぼそうと
「核」を使い挑戦してくる。
これに対抗すべく、今まで敵対してきた悪の博士も
エイトマンたちとともに超人類に対抗する。

思わぬ人類の健闘に超人類は再びの挑戦を予告し、
姿を消す・・・。明確な決着をつけず余韻を
持たせて物語は一巻の終わりを告げる。

う~ん・・・62年前にここまで高度なストーリー。
圧巻である。

という訳で今日からしばらくは、
まったくとりとめのないラインアップで一緒に
2026年を迎えましょう。




■番組出演
高山栄、上田みゆき、原孝之、天草四郎、森繁和、
田上和枝、高塔正康、千葉順二、風祭修一、香山裕、
湊俊一、水城蘭子、小松方正、桑原たけし、白石冬美、
田中信夫、北条美智留、富田耕生、矢田稔、増山江威子、
田の中勇、香山ユリ、沼波輝枝、緒方敏也、明石一、
梶哲也、矢田耕司、上田敏也、小原乃梨子、熊倉一雄、
谷津勲、依田英助、北村弘一、塩見竜介、今西正男、
真弓田一夫、上田恵司、寄山宏、山岡淳一、前沢迪雄、
松尾佳子、千葉耕市、和田啓、篠原大作、肝付兼太、
服部哲治、翠準子、加藤精三、石原良、志摩燎子、
中曽根雅夫、佐伯久、三遊亭圓楽さんほか。




評価 ★★★★☆
posted on 2025年12月28日 at 12:00 | テレビアニメ昭和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月30日

「鉄腕アトム 宇宙の勇者」1964

鉄腕アトム.jpg
〔1964年/日本/虫プロダクション/日活〕



世界歴2004年。
宇宙人に向けて通信メッセージを送るほどに科学を
発達させた地球では、その英知の結晶である高性能
ロボット・アトムが日夜活躍を続けていた。

ある日、科学省は、多数の部品ロボットが合体して
完成する“ロボット宇宙艇”を開発。
人工島司令官・ベガ大佐の妨害にあうものの、
アトムの活躍で事なきを得た。ところがその宇宙艇で
月へ向かったお茶の水博士が、謎の怪物に
さらわれてしまったのだった。




日本アニメの元祖ともいうべき「鉄腕アトム」を
AIを使ったレストア技術により全編カラー化し、
NHKがその資金力にモノをいわせて放送・・・は、
いいのだが、3月30日(日)の深夜にひっそり…とは、
どういうこった。もったいない。

1964年の初公開当時は当然のように白黒画面。
しかし、ごく一部のみパートカラーとして、
色をつけて製作。自宅に録画機器などなく、週に一度、
テレビでの放映が楽しみだった子どもたちにとって、
部分的とはいえ「色のついたアトム」が見られる…
というのは充分「事件」だったに違いない。

それを今回は科学のチカラを使って、全編カラーに。
おかげで中盤に、ヒゲオヤジ氏による
「白黒の映画で紫色かどうかわかるもんか!、
 天然色にしてみろってんだ!」という自虐的発言が
聞かれるのだが、カラー化してしまったらこのギャグも
意味不明なものになってしまったな・・・。

第1話のアトム誕生を含めて、子どもたちがもう一度
見たかった場面を満載した夢のある一作。

AIによるお手軽な色付けは、やはり少々甘く見える
部分もあったが、こうして大量に制作できるのであれば、
昭和のモノクロアニメをとりあえずのカラー化させるのも
悪くはないかも知れない。

色がないというだけで、食わず嫌いの層も確実にある。
そんな人々へのアピールにカラー化された「どろろ」
「宇宙エース」「鉄人28号」「エイトマン」などを
見てみたい。ただ、現在の規制に合わせたコンプライアンスに
配慮したソフトな表現に改変されるなら、ご勘弁。




■本編 出演 清水マリ、勝田久、水垣洋子、矢島正明、
熊倉一雄、田上和枝、北条ミチルさんほか。




評価 ★★★☆☆
posted on 2025年03月30日 at 12:00 | テレビアニメ昭和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月20日

「さらば女ともだち」1983

さらば女ともだち1.png
〔1983年/日本/オフィス・ヘンミ〕




高辺信(石立)は東洋テレビの人事部課長をしている。
真面目で部下からも慕われており、順風満帆と誰もに
思われていたが、ある日妻から突然離婚を言い渡される。

ショックを受けた信は自宅を飛び出し、ホテルに部屋を
取るのだが、あまりの狭さに閉所恐怖症であったことを
思い出す。ホテルから逃げ出し、思い余って歩道橋から
身を投げようとするが勇気がなく死ぬに死ねない。

辿り着いたのは、独り暮らしをしている友人、竹井誠(杉浦)
のマンション。仕方なく、信を泊めてやる事にするが、
信はそのまま居着いてしまった・・・!
さらば女ともだち3.png

現代ならば、このまま「おっさんずラブ」に突入する
ところだが、昭和時代はそうはいかない。
いや、昭和の世界にもそのテの趣味は存在したのだが、
一種の「タブー」であり、大っぴらに語られることは
なかった。ひっそり、専門書店で「薔薇族」を購入する
程度・・・。

「薔薇族」については「さぶ」とともに、記しておきたい
事柄も多々あるのだが、それはまた別の機会に。
さらば女ともだち4.png
さて、石立鉄男氏が生前、敬愛してやまないと
名前を挙げていたのが先輩俳優の杉浦直樹氏。
しかしながら、両雄の本格的な共演というのは、
数少ない。本作はそれがすべて。

悪ノリにノリ過ぎて、ふたりで主題歌まで歌って
しまっちゃうぐらいに悪ノっている。 

それが「女嫌いのバラード」
チョット歌詞を読んでみよう。

おどかしてやりたい 図々しい女
からかってやりたい マジメな女
さげずんでやりたい 嘘つき女
ねじ曲げてやりたい うぬぼれ女
ぶっとばしてやりたい 無礼な女
ふり廻してやりたい 意地悪女
ひき裂いてやりたい ガサツな女
殺してやりたい 威張った女
 
どこかにいるのか おいらの女
見果てぬ夢を追いかけている あぁ
探しているのさ 愛するおんな
ひとり酔いしれ 口ずさむのは
あぁ 女嫌いのバラード
女嫌いのバラード


これは・・・令和ではコンプライアンスに激しく
抵触する内容だわね・・・。
さらに歌唱が・・・いや、もうここまで来ると、
うまいとかヘタとかのレベルを超越しているのだ。
そんな物差しでこの曲は評価できるものか!

本編の内容はそれほど激しくはないごく普通の
コメディホームドラマであり、田中好子さんや、
「あぶない刑事」前夜の浅野温子さんがレギュラー
出演されていたりと、時代が一回りも二回りも
してしまった今では、別の意味でおもしろい。
さらば女ともだち2.png
石立鉄男ファンには、ぜひ抑えておいてほしい
ドラマである。




■番組出演 杉浦直樹、石立鉄男、浅野温子、田中好子、
 井上純一、結城しのぶ、西岡徳馬、木内みどり、名古屋章、
 仲谷昇、金田明夫、五月晴子、山口純平、福井裕子、
 木内利明、黒田文子、おやま克博、大和田きみ子、
 塩沢とき、吉田未来、山口真司、松下京子、松田智恵子、
 浅茅陽子、及川ヒロオ、山口めぐみさんほか。
posted on 2024年07月20日 at 12:00 | テレビアニメ昭和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする