
〔1999年/日本/TBS〕
■第10話「最後に語る真実」
吉川が東亜銀行と共謀して詐欺事件を
起こしていたことを知った山岸と杏子は、
証拠を求めて奔走する。
しかし、共犯と思われる銀行員はすでに
死亡していた。そんな時、山岸の携帯電話が鳴った。
「吉川の情報を提供する」と連絡が入る。
待ち合わせの場所に出向いた山岸は暴漢に
ナイフで襲われ、必死に撃退する。
NANAに直行し、吉川を問い詰める山岸は、
押し問答の中、ナイフで吉川を刺してしまう・・・。
いよいよ最終回。
正直に書いてしまうと盛り上がりには欠けた。
でも杏子の毒親からの心の解放、成長劇として見れば
なかなかにおもしろく見続けることができた。
もっと理知的に犯罪を重ねるタイプかと思われた
吉川も最後はあっさりと捕まってしまうし、

杏子と並行して描かれた女衒スカウトと
銀行の同僚カップルも腐れ縁で続いて行く。
すべてが片付いた後、山岸は杏子に「一緒になろう」
と告げるが、杏子は別れを選ぶ。まぁ当然ですわな。
冷静に見れば職業フリーのライター、
カッとなれば見境なくナイフを振り回したり
いきなり路上で見知らぬ相手に襲撃されたりする
危険人物。
一方の杏子はエリート中のエリート。
どう考えても釣り合わない。
燃え上がってるときはいいけれど、長い目で見ると
やっぱりな・・・。この選択は正解。
自由を満喫するつもりの杏子だが、実際には
母親とは同居したまま、出刃包丁を振り回したり、
自宅に放火した母親が反省したり、自分を見つめ
直す描写も特に見られず、いつ元の状態に戻るか
実に危うい。杏子の未来も先行き不安。
このドラマのモデルとなった「東電OL殺人事件」
は悲惨な結末を迎えたが、こちらは別の角度から
見ればハッピーエンドと言えなくもない。
演じた江角マキコさんは「ショムニ」、本作と
順調にスターへの階段を上り続けていたのに、
なんで長嶋一茂さん宅の塀に「バカ息子」と
落書きして嫌がらせをしたのだろう。
存在感のあるいい女優だったのに勿体ない。
■番組出演 江角マキコ、加藤紀子、佐藤浩市、馬渕晴子、中村俊介、
椋木美羽、大杉漣、中島ひろ子、山口良一、相島一之、木下明水、
はしのえみ、半海一晃、小高のりこ、真鍋尚晃、浅沼晋平、池田政典、
寺脇康文、内山森彦、山崎直樹、谷津勲、前田悠衣、田中啓三、
松田朗、山崎智子、熊谷美香、柳和佐、安藤祐子、立原瞳、廣哲也、
大塚良子、君崎ゆい、谷本一、坂西良太、瀬戸将哉、大西武志、
大原かおり、岡健治、菊地銀次郎、藤田三三三、神谷秀澄、美崎涼香、
藤崎涼、朝倉かほり、新克利、村井国夫、山崎猛、野村昇史、
新井一典、久慈大志、勝部演之、関根大学、速水尚、岡元次郎、
富永研司、田付貴彦、石川裕司、桐本琢也、望月明広、谷藤太、
井出勝己、山咲ともこ、今井久美子、町田英祐、瓜生美佐穂、
間瀬綾子、大竹竜二、岸博之、窪園純一、金澤江美、花原照子、
充吉修介、原田和美、鮎ゆうき、小林すすむ、山本与志恵、土井雅世、
掛田誠、大方斐紗子、竹内靖司、市川勉、岩佐信宏、佐渡稔、宇納佑、
佐藤裕、門谷美佐、大関正義、堀口たかよし、遊海山典、
山村賢さんほか。
評価 ★★☆☆☆






